「電気代が高くて家計を圧迫している」「効果的な節電グッズを知りたいけど、どれを選べばいいか分からない」──そんな悩みを解決する記事です。
エアコン・冷蔵庫・照明・給湯器・炊飯器といった主要家電の節電ポイントから、夏冬の季節別アイテム、生活習慣の工夫までまとめました。
この記事を読めば、あなたの家庭に合った節電グッズを見つけ、無理なく電気代を下げられます。
電気代の高い家電トップ5と節電ポイント

家庭の電力消費の約7割は主要な5大家電に集中しています。ここを効率化すれば、年間数万円単位の節約も可能です。
家電 | 年間電気代目安 | 割合 | 節電効果例 |
エアコン | 約25,000円 | 28% | 最大1,700円削減(温度調整・サーキュレーター) |
冷蔵庫 | 約12,000円 | 14% | 約1,500円削減(冷蔵庫カーテン等) |
照明器具 | 約8,000円 | 9% | 最大5,000円削減(LED化) |
給湯器 | 約15,000円 | 17% | 約6,000円削減(節水シャワーヘッド) |
調理器具 | 約6,000円 | 7% | 約1,000円削減(まとめ炊き等) |
まずはこの5つに注目して対策を始めると効率的です。
エアコンの節電:カーテン併用で最大1,700円削減
エアコンは家庭の電気代の中で最も負担が大きい家電です。設定温度を少し調整し、補助グッズを取り入れるだけでも効果は大きくなります。
- 設定温度を1℃上げる → 約10%削減
- 遮熱カーテン:室温上昇を防ぎ稼働時間を短縮
- サーキュレーター:冷気を循環し設定温度を上げても快適
- フィルター清掃:2週間に1回で5〜10%削減
小さな工夫を組み合わせれば、年間で1,700円以上の削減効果が期待できます。
冷蔵庫の節電:冷蔵庫カーテンで1,500円分の節電
冷蔵庫は24時間稼働するため、省エネの効果が長期間積み重なります。
- 冷蔵庫カーテン:開閉時の冷気流出を防ぐ(年間1,500円節約)
- 庫内整理ボックス:取り出し効率アップで600円節約
- 放熱スペース:壁から5cm離すことで3〜5%削減
ちょっとした工夫ですが、合計で2,000円前後の節約につながります。
照明の節電:LED照明に交換するだけで年間5,000円節電
従来の白熱電球や蛍光灯をLED電球に交換することで、大幅な電気代削減が可能です。
- 白熱電球 → LEDに替えるだけで80%削減
- 人感センサー付き:消し忘れを防ぎ追加節電
- 調光機能:明るさを抑えて最大25%削減
たった1つの交換で年間5,000円前後の電気代削減が可能です。
給湯の節電:高効率シャワーヘッドで年間6,000円分の節電
給湯は電気温水器やエコキュートを使用する家庭で大きな電力消費源となります。
節水型シャワーヘッドは導入効果が大きい代表格です。
- 節水型シャワーヘッド:湯量を30〜50%削減(年間6,000円節約)
- 浴槽保温シート:追い焚き減少で1,200円節約
- 設定温度を1℃下げる:年間1,000円節約
初期投資3,000円程度で半年で元が取れるのが魅力です。
炊事の節電:まとめ炊き+冷凍保存で年間1,000円分の節電
炊飯器やIHクッキングヒーターなどの調理家電も、使い方の工夫により電気代を削減できます。
まとめ炊きと冷凍保存の組み合わせにより、炊飯回数を減らし電力消費を抑制できます。
電気代を抑えるために出来ることは以下の通りです。
- まとめ炊き:炊飯回数減で年間800円節約
- 圧力鍋:調理時間短縮で約400円節約
- 電子レンジ下ごしらえ:加熱短縮で約300円節約
積み重ねれば年間1,000円以上の削減になります。
買って損しない!節電グッズの選び方と比較ポイントで電気代を抑える

節電グッズは「初期費用 ÷ 削減額」で投資回収期間を判断すると効率的です。
節電効果を左右するスペックの見分け方
節電グッズを選ぶ際は、製品のスペック表示を正しく理解することが大切です。
特に消費電力や効率に関する数値は、実際の節電効果に直結するため注意深く確認しましょう。
LED電球を例にとると、消費電力(W)だけでなく、明るさ(ルーメン)との比較が重要になります。
同じ明るさでも消費電力が少ない製品ほど節電効果が高くなります。
製品タイプ | 重要スペック | 確認ポイント |
LED電球 | 消費電力・ルーメン | ルーメン数÷消費電力で効率を算出 |
扇風機 | 消費電力・風量 | 最小消費電力モードでの風量をチェック |
冷却マット | 冷却持続時間・冷却温度 | 室温との温度差と持続時間の関係 |
断熱シート | 熱伝導率・厚み | 数値が小さいほど断熱効果が高い |
また、季節家電の場合は使用期間も考慮する必要があります。
夏季のみ使用する冷却グッズと、通年使用できる断熱グッズでは、コストパフォーマンスの計算方法が変わってきます。
コスパ最強の節電グッズを選ぶコツ
節電グッズは「初期費用 ÷ 削減額」で投資回収期間を判断すると効率的です。
製品 | 初期費用 | 年間削減額 | 回収期間 |
LED電球 | 800円 | 1,200円 | 約8ヶ月 |
節水シャワーヘッド | 3,000円 | 6,000円 | 約6ヶ月 |
断熱シート | 2,000円 | 3,000円 | 約8ヶ月 |
冷蔵庫カーテン | 1,500円 | 1,500円 | 約1年 |
3年以内に元が取れる商品を選べば失敗しません。
【夏の電気代対策】おすすめ節電グッズ5選|エアコン代を抑える方法

夏の電気代で最も大きな負担となるのがエアコンの電気代です。
総務省の家計調査によると、夏季の電気代は他の季節と比べて20〜30%も高くなる傾向があります。
しかし、適切な節電グッズを活用することで、エアコンの設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごすことが可能になり、月額1,000〜3,000円程度の電気代削減効果を期待できます。
ここでは、夏の節電に効果的なグッズと具体的な節電術をご紹介します。
夏の電気代を抑える具体的な節電術
夏の節電対策では、エアコンの消費電力を抑えることが最も効果的です。
エアコンは設定温度を1℃上げるだけで約10%の消費電力削減効果があるとされています。
28℃設定を基準とした場合、27℃設定では月額約800〜1,200円の電気代が増加します。
特に重要なのは、室内に熱を入れない工夫と、体感温度を下げる工夫の両方を行うことです。
次のセクションでは、エアコンと併用することで電気代の節約に繋がる節電グッズをご紹介します。
夏向け節電グッズの選び方とおすすめアイテムレビュー
夏の節電グッズを選ぶ際は、初期投資額と年間節約効果のバランスを考慮することが重要です。
効果的な節電グッズは、1〜2年で元が取れる程度のコストパフォーマンスを持っています。
以下では、特に効果が高く人気の節電グッズを詳しくご紹介します。
冷感インナー:エアコン設定温度を1℃上げても快適
冷感インナーは接触冷感素材を使用した肌着で、着用するだけで体感温度を1〜2℃下げる効果があります。
エアコン温度を1℃上げても快適に過ごせて、月800〜1,200円の節約効果も
冷却ジェルマット:就寝時の冷房時間を2時間減らし電気代を節約
冷却ジェルマットは、冷却ジェルが封入されたマットで、体温を吸収して冷却効果を持続させる寝具です。
電源不要で使用できるのが大きなメリットです。
冷却ジェルマットの特徴は以下の通りです。
- 体温を吸収して3〜6時間程度冷却効果が持続
- ニトリの「Nクール」シリーズや西川の「クールタッチ」シリーズが人気で、2,000〜8,000円程度の価格で購入可能。
- サイズバリエーションが豊富で用途に合わせて選択可能
就寝時に冷却ジェルマットを使用することで、エアコンの使用時間を2時間程度短縮でき、夏季の冷房代を月額1,500〜2,000円程度削減できます。
扇風機:エアコンと併用で体感温度を下げる
扇風機は風を送ることで体感温度を2〜3℃下げる効果があり、エアコンとの併用により大幅な節電効果を発揮します。
価格は5,000〜30,000円程度と幅広く、DCモーター搭載機種は消費電力が少なく節電効果が高いのが特徴です。
扇風機の節電効果は以下の通りです。
使用方法 | 体感温度の変化 | 月間節約額 |
エアコン併用(設定温度2℃上げ) | 同等の涼しさを維持 | 約1,600〜2,400円 |
扇風機単独使用 | 2〜3℃体感温度低下 | エアコン代全額削減 |
サーキュレーター機能 | 室内温度の均一化 | 約800〜1,200円 |
エアコンと併用で月1,600〜2,400円の節約が可能
遮熱カーテン:日射熱を抑えてエアコンの設定温度を1℃高めても快適
遮熱カーテンは特殊な繊維や裏地により太陽光の熱を遮断し、室温上昇を抑制するカーテンです。
- 特殊繊維で太陽光を遮り、室温を1〜3℃下げられる
- 紫外線95%以上カット、家具の日焼け防止にも
- ニトリ・無印良品・カインズなどで2,000〜15,000円
エアコン温度を1℃上げても快適、月1,000〜1,500円削減
すだれ・よしず:日差しを遮って冷房代を節約
すだれやよしずは昔ながらの日本の節電グッズで、窓の外に設置して直射日光を遮る効果があります。
ホームセンターや通販で1,000〜5,000円程度で購入でき、天然素材のため環境にも優しい選択肢です。
すだれ・よしずの特徴と効果は以下の通りです。
アイテム | 設置場所 | 遮熱効果 | 価格帯 |
すだれ | 窓の外側、ベランダ | 室温2〜4℃低下 | 1,000〜3,000円 |
よしず | 庭、ベランダの床面 | 地面温度5〜8℃低下 | 2,000〜5,000円 |
オーニング | 窓上部、ベランダ | 室温3〜5℃低下 | 5,000〜20,000円 |
西日対策でエアコン負荷を減らし、月1,000〜2,000円節約
【冬の光熱費対策】暖かく快適に過ごせる節電グッズ4選

冬の電気代の大きな要因である暖房費は、適切な節電グッズを活用することで大幅に削減できます。
暖房器具の設定温度を1~2℃下げるだけでも約10%の電力削減が可能で、年間数千円から1万円以上の節約効果が期待できます。
電気代を抑える冬の節電グッズの選び方と効果的な使い方
冬の節電グッズを選ぶ際は、体感温度を上げる効果と長期的なコストパフォーマンスを重視することが重要です。
効果的な節電グッズの特徴として、身体を直接温める保温性能、室内の熱を逃がさない断熱性能、そして暖房器具の負担を軽減する補助暖房機能があります。
グッズの種類 | 節電効果 | 初期費用 | 年間節約額目安 |
発熱インナー | 設定温度1℃削減 | 2,000円~5,000円 | 3,000円~5,000円 |
断熱シート | 暖房効率10~15%向上 | 500円~3,000円 | 4,000円~8,000円 |
カーペット用断熱シート | 床暖房代20%削減 | 1,000円~4,000円 | 2,000円~6,000円 |
湯たんぽ | 電気ヒーター使用時間50%削減 | 1,000円~3,000円 | 3,000円~7,000円 |
これらのグッズを組み合わせて使用することで、暖房設定温度を2~3℃下げても快適に過ごすことができ、年間15,000円~25,000円程度の電気代節約が可能です。
実際に高い節電効果を実感できる4つのアイテムについて、具体的な使用方法と効果を詳しく解説します。
発熱インナー:暖房設定を1℃下げても快適に
発熱インナーは体温や湿気を利用して熱を発生させる機能性下着で、着るだけで体感温度を2~3℃上げる効果があります。
- ヒートテックやボディヒーターなど、1,000〜3,000円で購入可
- 首・手首・足首を温めると全身が温まりやすい
暖房温度を1℃下げても快適、年間4,000〜6,000円節約
断熱シート:窓に貼って熱を逃さない!暖房効率をアップ!
窓用断熱シートは窓ガラスに貼ることで室内の熱の流出を防ぎ、暖房効率を大幅に向上させる節電グッズです。
一般的な住宅では室内の熱の約50%が窓から逃げているため、断熱シートの効果は非常に高く、暖房効率を10~20%向上させることができます。
- 室内の熱の約50%が窓から流出 → シートで大幅改善
- ホームセンターで500〜2,000円程度で購入可能
設置するだけで年間5,000〜8,000円の節約に
カーペット用断熱シート:寒さは足元から!床からの冷気を遮断!
カーペット用断熱シートは既存のカーペットや絨毯の下に敷くことで、床からの冷気を遮断し足元の冷えを解消する節電グッズです。
「冷えは足元から」と言われるように、足元が温かいと体感温度が大幅に向上し、暖房の設定温度を下げても快適に過ごせます。
- 床からの冷気を遮断し、体感温度をUP
- 1,000〜3,000円で購入可
床暖房代を20%削減し、年間4,000〜6,000円の節約に
湯たんぽ:足元を温めて電気ヒーターの使用時間を削減
湯たんぽは古くから使われている暖房器具ですが、現代でも非常に効率的な節電グッズとして注目されています。
お湯を沸かすガス代や電気代は1回約5円程度で、電気ヒーターを1時間使用する電気代(約20円)と比較すると圧倒的に経済的です。
最近では従来のゴム製に加えて、陶器製、金属製、プラスチック製など様々な素材の湯たんぽが販売されています。
- 1回あたりのコストは約5円と経済的
- 就寝前に布団へ、デスクワーク時の足元へ活用
電気ヒーター使用を1日4時間減らし、年間約12,000円節約
グッズだけじゃない!暮らし方でできる節電

節電グッズを使うだけでなく、日々の生活習慣や家の環境を見直すことで大幅な電気代削減が可能です。
初期費用をかけずに始められる方法から、長期的な投資効果の高い改善まで幅広くご紹介します。
家の空気を逃さない!断熱対策をしっかりと
住宅の断熱性能を高めることで、冷暖房の効率が大幅に向上し、年間で数万円の節約効果が期待できます。
簡単にできる断熱対策から本格的なリフォームまで、予算に応じて取り組めます。
窓まわりの断熱対策
窓は住宅で最も熱の出入りが激しい場所で、全体の約30%の熱が窓から逃げています。
二重窓への交換が最も効果的ですが、費用を抑えたい場合は内窓の設置や断熱フィルムの貼り付けも有効です。
対策方法 | 費用目安 | 節電効果 | 施工難易度 |
断熱フィルム | 1万円〜3万円 | 5〜10%削減 | DIY可能 |
内窓設置 | 5万円〜15万円 | 15〜25%削減 | 業者施工 |
二重窓交換 | 10万円〜30万円 | 20〜30%削減 | 業者施工 |
壁と天井の断熱強化
既存住宅でも断熱材を追加することで冷暖房効率を向上させられます。
天井裏への断熱材追加は比較的低コストで高い効果が得られ、DIYでも施工可能です。
壁の断熱強化は専門業者への依頼が必要ですが、築20年以上の住宅では大幅な節電効果が期待できます。
古い家電は電気代の元凶!買い替えで一気に節約
10年以上使用している家電は、最新機種と比較して電気代が2倍以上になることも珍しくありません。
買い替え投資による電気代削減効果を正しく計算し、効率的な家電更新を行いましょう。
電気使用量の多い家電から優先的に買い替えることで、最大の節約効果が得られます。
今は省エネ家電の購入に対して助成金が出る自治体もあります。
特に東京都では「東京ゼロエミポイント」の取り組みを行っており、おトクに家電の買い替えが可能です。
ご自身の自治体でも、助成金や補助金の取り組みが行われていないかチェックしてみてください。
筆者が使っている電気代を抑える節電グッズ

最近の夏は暑い日々が続いていて、エアコンが手放せない状態ですね。
特に、夜間の気温も熱帯夜と言われる25℃を超える日が続いていて、毎晩非常に寝苦しい思いをしています。
そんな夜を快適に過ごすために、花王の「バブ爽快シャワー」がおすすめです。
お風呂上がりの直前に、ぬれた肌へこのジェルをつけて洗い流すだけでOK。
シャワーを流した途端にひんやりして、体を冷やしてくれます。
エアコンの温度を上げてもむしろ寒いくらいで、お風呂上がりの汗ばみも抑えてくれて一石二鳥です。
定価も770円と手頃なのが◎
今日から始める節電生活|おすすめアイテム総まとめ

電気代節約は小さな工夫の積み重ねが大きな効果を生みます。 LED電球への交換やエアコンと扇風機の併用など、初期費用が低いものから始めましょう。
夏場は遮熱カーテンや冷感インナーで体感温度を下げ、冬場は断熱シートや発熱インナーで暖房効率を上げることが重要です。
高効率シャワーヘッドや冷蔵庫カーテンなど年間数千円の節約効果があるグッズも見逃せません。
まずは電気使用量の多い家電から対策を始めて、段階的に節電グッズを取り入れることで無理なく電気代を削減できます。
まずはLED電球や冷感インナーなど低コストのグッズから試してみましょう。
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